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保護される名誉


名誉の種類

     
名誉感情 自分の価値について、自分が持っている認識や感情のことです。
外部的名誉自分に対して社会から受ける評価(社会的評価)のことです。一般的に「名誉棄損」などと言われる場合、この外部的名誉のことを指すことが多いでしょう。
内部的名誉客観的に自分に備わっている価値そのもののことです。分かりづらいですが、この名誉については他人によって毀損されることはないので法律上問題となることはありません。

保護される名誉(民事上)


外部的名誉

損害賠償請求などによって保護されるべき「名誉」の中心は、上記の表でいう外部的名誉です。つまり、名誉が棄損されたとして相手に損害賠償請求する場合に、人が社会から受ける評価が低下したか(低下するおそれがあるか)という点が重要になってきます。

典型的に名誉が棄損されたと考えられるのは、インターネットの掲示板に、個人を特定できるような形で、犯罪者であるかのような書込みをされたというケースです。

名誉感情

主観的に自分が傷つけられたという感情を無制限に法律上保護するとすれば、権利と呼べないものにまで保護が及んでしまったり、他人に対して自由に論評したりできなくなってしまうなど、妥当な結論になりません。

しかし、全く保護されないとすれば、社会的評価が低下しない限り言われたい放題となってしまい、それはそれで妥当ではありません。

そのため、裁判例においても、名誉感情は法律上保護に値する利益であり、社会通念上限度を超える侮辱行為は損害賠償請求などの対象となるとして、保護されています。

このように名誉感情は、単に主観的に傷ついたから保護されるものではなく、「社会通念上許される限度を超えた侮辱行為」である場合に保護されると考えられます。


保護される名誉(刑事上)

刑事上は、「名誉棄損罪」(刑法230条1項)、「侮辱罪」(刑法231条)が主に問題となります。

民事上保護される「名誉」とは異なり、名誉棄損罪及び侮辱罪によって保護されるのは「外部的名誉」、つまり、社会的評価が保護されるものと考えられています。

したがって、社会的評価が低下しない限り、他人を侮辱をしても「名誉棄損罪」や「侮辱罪」には問われません。

ただし、名誉棄損罪や侮辱罪に該当しないからといって、侮辱行為の態様によっては他の犯罪に該当する可能性はあるで注意が必要です。


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