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保険料未納期間に起きた事故の保険金


事故の加害者が任意保険に加入している場合でも、加害者が、実際に保険料を支払っていないときは、原則として、加害者が加入している任意保険から保険金は支払われません。

したがって、加害者が任意保険に加入しているかどうかも重要な点ですが、実際に保険料を支払っているかどうかも重要な要素です。

ただ、保険料を何日後までに支払って未払い状態を解消した場合には、保険の適用を受け、保険料が支払われる場合もあるので、保険会社に確認する必要があります。


保険契約の双務契約性


保険契約は、保険会社が、一定の事由が生じたことを条件として保険金を支払うことの約束と、契約者が一定の事由の発生可能性に応じた保険料を支払うことの約束によって成り立っています。

したがって、保険会社と契約者は、それぞれ義務を負っていることになり、これを「双務契約性」などといったりします。


保険料支払いの重要性


保険制度は、多くの契約者から保険料を支払ってもらい、偶然の事故にあった契約者に保険金を支払う制度です。

保険料を支払わなくても、また、滞納しても、保険金を受け取れることになれば、保険料を支払う意思のない人が加入したり、保険料を滞納したりする人が多くなります。

そのような事態になれば、保険制度は成り立ちません。

そうすると、保険料の支払いが実際になされていることは、保険制度の根幹であるといえます。

このようなことから、保険の約款で、保険料領収前に生じた事故については保険金を支払わない旨が記載されています。

分割払いの契約になっていた場合は、保険料が未払いになった月の翌月まで(猶予期間内)に未払い分の保険料を支払うことで、未納期間の事故についても保険金が支払われる契約になっていることもあります。

ただ、翌月までに支払わなければ、未納期間における事故について保険金は支払われません。


アフター・ロス(アフロス)


保険料の支払い前に起こった事故を「アフター・ロス」といいます。

事故(ロス)後(アフター)の保険料支払いなどを指しています。

この、アフロスには主に3種類あり、

  1. 形式上、保険契約の契約または保険料の領収が事故後に行われているが、実際は、保険契約の締結及び保険料支払い後に事故が起こっていた場合(手続上のアフロス)
  2. 保険料を支払う前に事故が起こった場合(本来の意味のアフロス)
  3. 形式上、保険契約の締結及び保険料の支払い後に事故が起こっているが、保険の適用を受けることができるようにする目的で、保険契約の日付や保険料の領収日を遡らせた場合
 

1については、実際には保険料を支払った期間について事故が起こっていることから、保険料が支払われます。

2については、上記のとおり、約款の規定により保険料は支払われません。

3については、実際に保険契約または保険料の支払いがない期間の事故であるため、保険料は支払われません。また、詐欺罪などの刑事犯罪が成立する可能性もあります。


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